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ミニマリスト・デザインが新鮮! 漆塗りの工芸品

日本の伝統工芸品の優れた技術や芸術性は、欧米で広く受入れられ、不動の人気を誇っています。今回は、その中の1つ「漆塗り」の工芸品をご紹介します。
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2016年3月22日更新 / DIY-navi編集部

ミニマリスト・デザインが新鮮、海外で話題の「Urushito グラス」

2013年9月、design milkというアメリカのデザイン系人気サイトに、岩手県の「浄法寺漆産業」の「Urushito グラス」が紹介されました。
「Urushitoグラス」は山口県萩市の「萩ガラス工房」と開発したコラボレーション商品です。写真の器は冷茶器ですが、この他にも徳利や内ひびグラスなども。
漆のぬくもりとガラスの爽やかさが見事に調和した、美しい工芸品です。

一滴一滴採取する漆から生まれる味わい深さ

日本の漆は岩手県、茨城県、新潟県などで生産されていますが、岩手県二戸市浄法寺町は国内生産量の7割以上を占めています。この地域では、毎年初夏から秋にかけて「漆掻き」が行われます。これは、漆の幹に傷をつけ、滲みだしてくる漆を一滴一滴採取する大変な作業ですが、その結果、何とも言えない深い味わいのある「漆工芸品」ができ上がっていくのです。

この器の蓋は、このようにして採取された漆を何度も塗り重ねることによって完成します。そして、この漆ならではの色と艶は、器が使われると徐々に変化していくのです。

縄文時代から受け継がれる技術

漆の利用の歴史は古く、日本では縄文時代にさかのぼります。17世紀にアジアから「漆塗り」がヨーロッパに伝わると、そこで模造品がつくられ出しました。漆の木がヨーロッパの土地になかったため、彼らは漆に似た塗装剤のワニスを重ね塗りする技術を開発しました。この技法はジャパニング(japanning)と呼ばれ、それがやがて今日の「ラッカー」として発展したのです。

日本の漆器は海外で「JAPAN」と呼ばれ、日本を代表する伝統工芸品です。熟達した職人による手作業の醸し出す気品が、お土産品としても喜ばれています。

シンプルなデザインがどんなインテリアにも合う

「Urushitoグラス」は、そのような「漆器人気」を背景に、注目されるようになったという面もありますが、海外で受入れられている最大の理由は、ミニマリスト・デザインです。

金箔などで和風の装飾を施した漆器も、日本らしい雅を感じられる優れたものも多いですが「Urushitoグラス」はそのような装飾はありません。そのため、和風にも洋風にも合うものとなっており、海外でも実用的な使い方をできる器となっているのです。

国内外の展示会に出展

「Urushitoグラス」はフランスのメゾン・エ・オブジェなど、国内外の展示会に出展して、好評を博しています。これからも、日本の漆塗り工芸品やその他の伝統工芸品が、どのような評価を得るかに注目していきたいですね。
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