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繊細な手編みが海外でも注目の的! 日本の竹工芸

近頃あまり「竹工芸」を見かけなくなりました。かつて和風住宅が多かったころは、よく床の間に竹の花器などが置かれていたものです。なつかしい竹工芸品ですが、今も日本各地で伝統技術を活かした作品が作られ、海外からも注目されているのです。
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2016年2月13日更新 / DIY-navi編集部

400種以上の編み方と天然素材の魅力

竹工芸品は、日本各地で作られています。別府の竹細工、奈良の高山茶筌、岡山の勝山竹細工などが代表的。それぞれ、特徴のある工芸品を製作していますが、なぜこのような日本の竹工芸品が、今、海外でも注目されているのでしょうか?

まず、そのおもな理由として、竹の「編組(へんそ)」という手編みの技法に人々が魅せられる、ということが挙げられます。例えば代表的な産地である別府では、400以上もの「編組」があります。その編目の繊細な美しさと、竹のしなやかさを生かした巧妙な立体造形が海外で人気となっているようです。また、竹工芸は自然素材しか使わないため、エコ意識の高いヨーロッパなどで注目を集めているようです。

他の伝統工芸と同じく竹工芸品も、プラスチックなどの新素材に押され気味で、国内需要が減ってきたという問題を抱えています。その打開策の一環として、このような海外での人気をより高めていこうという動きが出てきています。では実際、各地でどのような取り組みがなされているのでしょうか?

一大産地「別府」の竹産業

大分県の別府は、古くから知られてきた竹工芸品の一大産地。室町時代ごろから始まったとされる別府竹細工は、しなやかで加工しやすい真竹が群生していたことから盛んになったと言われています。「編組」の技術に特徴があり、今も温泉地のお土産などとしては人気があります。しかし近年、海外からの安価な竹製品の流入やプラスチック製品の普及で年々、生産量が減少していたのです。

昨年には、県内の竹産業に携わる団体が「県竹産業文化振興連合会」を結成し、大分県などと共に、竹産業の復興を模索しています。とくにアメリカでの知名度を上げるべく、さまざまな取り組みが行われています。例えば、ボストン美術館が開く日本の竹工芸展に出品したり、米国で唯一の竹工芸品専門のギャラリーで、県内竹工芸作家の企画展を開催したりなど、「大分の竹工芸」のブランド化を図っています。また、新事業では、宝飾デザイナーからアドバイスを受けながら、アクセサリーなどの新製品開発を進めるなど、積極的な活動を行っています。

堺市の竹工芸家「田辺小竹」の竹アート

大阪府堺市に代々続く竹工芸の一家に生まれ、伝統技法を受け継いできた田辺小竹氏は、竹を使ったアート作品を手掛けるアーティスト。伝統技法を熱心に学びつつも、現代的な感性も作品に取り入れ、繊細かつダイナミックな大型アートなどを生み出しています。独自の作品として竹による彫刻制作にも励むなどチャレンジ精神旺盛です。

田辺氏も、「竹の良さ」を海外にも伝えようとしている作家の1人です。作品に対する評価も高く、フィラデルフィア美術館に作品を購入してもらえることになったことも。アメリカ、パリなどにおいても展覧会を行うなど、今、積極的に「日本の竹工芸」を世界に広めています。

このように、竹工芸が衰退しないよう、今、さまざまな取り組みが行われています。海外からの人気が高まるのは嬉しいことですが、日本国内でも再び竹工芸の繊細な魅力が見直されていくといいですね。



参照:
大分の竹工芸、米で売り出せ
美しく繊細な手技が魅せる、竹の美術館
汐留ミュージアムスタッフが行く 「竹工房探訪問記」

photo:
Asian Art Museum
matrianklw via photopin cc
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