気軽に、手軽に、もっと素敵に。

気軽に、手軽に、もっと素敵に。

「クール・ジャパン」が日本を救う! 世界に誇る日本の伝統工芸

浮世絵、伊万里、九谷などの陶磁器、漆器など海外で評価されている伝統文化・工芸品は数多くあります。でも、そうした評価がありながら、国内では後継者問題や事業面で一部ながら失われた技術があることも現実。その技術に光をあてたのは、海外ブランドとデザイナーたちです。
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  •  

2016年1月5日更新 / DIY-navi編集部

国内の伝統産業界は海外展開を図ろうとする動きを加速させており、日本の優れた職人技術は海外から注目を浴びるようになりました。

日本を海外に売り込む! クール・ジャパン戦略

2013年6月、国会で可決・成立した「クール・ジャパン法」をご存知でしょうか。「日本の良い物を海外の消費者に届けることで、世界中の人々の生活を豊かにしていく」ということを目的とした事業です。アニメ・漫画に限らずに、B級グルメやファッションなど多岐に渡り、伝統工芸品もまたクール・ジャパンコンテンツのひとつとなっています。

日本の伝統工芸の技術は、世界的に見ても高い水準にありますが、現在、伝統工芸に携わっている人材だけでは海外で展開し、運営していく人材力が足りない状況です。岩手の伝統工芸・南部鉄器を例にあげてみましょう。職人が「この鉄器のデザインは、海外で受けるのでは?」と思い立ち、「これを海外で展開しよう」と発案。しかし、実行に移せる人材がいない……。これを官民連携でバックアップし、伝統の再生につなげることで日本を見直し、発掘、再発見していくことが「クール・ジャパン」の狙いです。事実、南部鉄器は、赤、黄色、緑など、これまでにないポップな鉄器のカラーポットを海外で売り出し、大ヒットしました。

海外ブランド、デザイナーが注目する職人技術

日本は、世界的に見ても職人技術が非常に優れています。恐らく、日本人ほど勤勉で完璧さを追求する人たちはいないでしょう。でも海外の評価が高まるほどに、私たち日本人の価値観がどこにあるのかを真剣に考えずにはいられません。海外に日本を売り込むクール・ジャパン戦略ですが、その戦略の要はむしろ、外(海外)よりも内(日本)にあるのでは?

スペイン人デザイナー、ハイメ・アジョンとコラボした九谷焼などで知られる、クリエイティブ集団『丸若屋』代表・丸若裕俊氏はこう語ります。

「日本人にとっての『ものづくり』全般、つまり伝統工芸から最先端の工業製品までが、どこか閉じられた、趣味的なものと見なされているようになってきたのではないでしょうか。美しい「もの」を育み、残していくことを美徳のように思っている。 日本のものづくりは、その作業工程が複雑だから、非人工的だから美しいといった、単純な図式で成り立っているのではありません。そこに存在するものが単純に美しいからこそ、海外から評価されているのです」

丸若裕俊氏の言葉から、日本人は伝統工芸品とは「棚に飾っておくもの」という意識が強いことがわかります。しかし、海外デザイナーたちはそこに機能やデザインなど、現在進行形で「使えるモノ」を意識しているのです。2007年に実現した有名ブランドのコラボレーションを例に見てみましょう。「輪島塗×ルイ・ヴィトン」、「加賀縫×フェンディ」をコラボレーションさせて、作品を制作。共同で製品開発、ブランディングを行なうことで、「伝統工芸」×「現代技術」という掛け算の効果が生まれ、日本の伝統の美意識に新味を加えた実例といえます。

工芸品を身近に感じ、使うことで「伝統」を生かす

日本の生活、文化に根ざしたもので、海外で「クール」と称賛されるであろう「コト」、「モノ」は、まだ国内に眠っています。それを探し、掘り起こす。ここが肝心! 日本人が自然に積み重ねてきた美意識が、時代が変わってゆく中でかたちを変えていくことはあるかもしれません。でも、そこに宿った日本の魂は決して変わることはないのです。職人たちが取り組んできた「最高の仕事」を、いまこそ私たち日本人が誇りと感じ、伝えていくこと。それこそが「クール・ジャパン」の真髄ではないでしょうか。
この記事が役立ったら
「いいね!」しませんか♡

スポンサードリンク

Twitterですぐに情報を受け取る
Google+で情報を受け取る Google+
ログイン・無料会員登録